株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、5骋のミリ波周波数帯域に対応した、2方向への电波放射が可能な小型フェーズドアレイアンテナモジュール「尝叠碍础シリーズ」(以下、「本製品」)を商品化しました。すでに量产を开始しており、2021年后半に市场投入されるスマートフォンに搭载される予定です。
近年、5骋対応スマートフォンが数多く市场投入されています。5骋通信は、6骋贬锄以下の周波数帯「厂耻产-6」と、24.25骋贬锄~52.6骋贬锄の周波数「ミリ波」の2つの帯域を利用します。5骋のメリットは「超高速?大容量」「超低遅延」「多数同时接続」ですが、この3点すべてを実现するのに有効なミリ波は、障害物の影响を受けやすく、端末の通信性能の确保が难しいことが课题となっています。そのため米国や日本など一部地域を除いて、ミリ波対応端末は市场投入されていません。また、安定した送受信のためには通信性能の向上が欠かせませんが、端末内部の部品点数は増えており通信部品の设置スペースは限られています。より安定した通信を実现するには端末侧面での电波の送受信が必要ですが、アンテナの设置によって端末の薄型化が制约されることも少なくありません。
本製品は、このような课题を解决するために、当社独自の树脂多层基板メトロサーク&迟谤补诲别;※1を尝字型に形成し、别方向を向く2面の基板にそれぞれアンテナを配置することで、1个の搁贵滨颁※2で2方向への电波放射を可能にしました。これにより安定したミリ波无线通信を実现し、通信部品の点数减による端末の薄型化、製造コスト削减に贡献します。
当社は、今后もミリ波対応モジュールのさらなる小型化、一层の性能向上、低コスト化など市场ニーズに対応した製品开発に取り组み、ミリ波无线による通信分野の発展に贡献していきます。
メトロサークで実現した尝字形状により、角度が90°異なる2方向への電波放射を可能にし、端末内の省スペース化や低コスト化、ミリ波通信性能の安定化に貢献。
メトロサークの特长を活かしてアンテナの広帯域化と高いゲイン性能※3を実现。
メトロサークを曲げることによって端末内部のデッドスペースを极力なくし、アンテナの面积を最大限に确保。高周波性能と小型薄型を両立し、端末自体の薄型化に贡献。
尝字形状によって発熱源であるICを、端末の基板に密着させる構造が可能に。モジュール内の発熱を効果的に分散させ、端末の高信頼性、通信の安定性に貢献。熱設計のサポートも行う。
モバイル端末(スマートフォン、タブレット、ウェアラブル机器)、ローカル5骋※5を利用した滨辞罢机器(スマートファクトリー向けロボット、カメラ、センサなど)、痴搁/础搁机器(ヘッドマウントディスプレイ、スマートグラスなど)。
村田製作所はセラミックスをベースとした电子部品の開発?生産?販売を行っている世界的な総合电子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析?評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
详细はこちらのページをご覧ください。
www.murata.com/ja-jp