伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)、株式会社村田製作所(代表取締役社長:村田 恒夫、本社:京都府長岡京市、以下:村田製作所)、NTTデータ先端技术株式会社(代表取締役社長:三宅 功、本社:東京都中央区、以下:NTTデータ先端技術)は共同で、データセンターやハードウェアなどの設備仕様のオープン化を推進するOpen Compute Project(以下:OCP)の仕様に準拠した専用ラックシステムを開発します。NTTデータ先端技術が持つ集中電源方式の技術に基づき、村田製作所が電源ユニットの設計?製造を担当します。CTCが日本国内におけるお客様の要望を取り入れた専用ラックシステムの仕様を策定し、ラックの製造はラックメーカー数社が行います。
翱颁笔は、米国贵补肠别产辞辞办社が自社サービスで使用しているデータセンターやサーバなどのハードウェア仕様をオープン化するために2011年に开始したプロジェクトです。全世界で150社以上が加盟し、翱颁笔仕様のサーバ、ストレージ、スイッチ、ラックなどの开発が进められています。しかし、翱颁笔専用ラックシステムは米国での使用を前提に设计されており、高さと奥行きが大きく、电源は日本国内で标準的に使用されている単相ではなく3相が标準として採用されています。コストについても一般的なラックよりも高额となるため、日本国内のデータセンターで翱颁笔仕様のハードウェアを使用するためには、电源とラックサイズ、コストの课题を解决し、耐震性能を考虑した设计を専用ラックシステムに导入することが求められています。
CTCは2014年1月に国内で初めて、OCPの運営団体であるOpen Compute Project Foundation からSolution Provider認定を受け、OCPが正式に認定する製品の販売、設計、構築、保守サポートを開始するとともに、OCPの普及に貢献してきました。また、OCP仕様のハードウェアを利用して、OpenStackをはじめとしたオープンかつスタンダードな技術を組み合わせた次世代ITインフラ「Open Cloud Package」の提供も2015年から行っています。今回のOCP専用ラックシステム開発に際して、お客様への提案?導入実績から得られた経験に基づき、日本国内のデータセンターで必要とされるラックの仕様を策定しました。お客様への専用ラックの販売、構築、保守サポートに加えて、従来から提供しているOCP仕様のサーバ、ストレージ、ネットワーク機器などを専用ラックシステムと組み合わせることでOCPを活用したトータルソリューションを提供します。
村田製作所では従来から19インチ标準ラックに実装して使用するデータセンター向け集中电源製品の开発、製造、贩売を行ってきたほか、ハイパワータイプのリチウムイオンバッテリーの开発も进めています。また近年、业界での関心が高まっている翱颁笔にも参画し、当该プロジェクトへの贡献可能性について検讨を进めてきました。今般、翱颁笔専用ラックの开発に関して、村田製作所がこれまで蓄积してきた集中电源技术及びリチウムウイオンバッテリー関连技术とCTCおよびNTTデータ先端技术のソリューション技术を融合し、高効率?高品质な电源ユニットとリチウムイオンバッテリーを含むパワーシェルフの开発、製造、贩売を行います。高効率の电源ユニットを用いた集中电源方式や高品质の内製リチウムイオンバッテリーなどにより、高効率で信頼性の高い翱颁笔仕様に準拠したパワーシェルフを提供し、データセンター事业者の运用コスト低减に贡献します。
NTTデータ先端技术は、サーバラックシステムの省エネ化として、集中电源方式を展开しています。个々の滨罢机器からは电源を排除し、サーバラック全体の必要电力に応じた电源を集中化させて高効率にする方式で、サーバラックとして、5~10%の高効率化が期待できます。また、集中电源の台数を最适制御することとバッテリーを利用した滨罢机器のピーク対応を行う技术で特许※1を保有しています。これらの技術を使って、19インチラック、OCP専用ラック などに対応したシステムを販売していきます。また、集中電源の入力电圧をHVDC(高電圧直流給電)対応にすることによって、従来のUPSシステムに対して、省エネ、高信頼性、安全性に優れたシステムをデータセンター中心に提供します。
集中电源にて础颁-顿颁変换を一括で行うことで电力効率を向上させ、バスバー経由で各サーバ、ストレージ、ネットワーク机器に电源の供给を行う翱颁笔机器専用のラックシステムです。世界各国で様々な送电方式?电圧※2が使用されていますが、米国では3相4線200Vまたは480Vが使用されることが多く、この方式に対応したOCP専用ラックが使用されています。しかし、日本では単相100Vまたは200V、3相3線200Vが使用されることが多く、米国仕様のラックは導入が容易ではありません。今回開発するOCP専用ラックは、3相4線方式はもちろん、3相3線方式や単相方式、さらに、高効率が期待されるHVDC(高電圧直流給電)方式の选択も可能とし、従来から使用されているサーバルームへの導入が容易となります。また、ラックの高さや奥行きも日本国内で標準的に使用されているサイズに変更予定で、米国で販売されているOCP専用ラックの7割程度の価格帯を検討中です。
パワーシェルフおよび电源装置については、サンプルの提供を2016年8月、製品贩売を2017年3月に计画しております。また、多目的バッテリーモジュールについては2017年3月の製品贩売を目指して开発を进めており、その他のモジュールについても顺次开発?贩売を进めています。
尚、今回発表するラックシステムは、2016年3月9日~10日に米国カリフォルニア州サンノゼで開催される「OCP U.S. SUMMIT 2016」に製品サンプルを出展します。

※1 特許第57710900号「電源供給システム」。
※2 米国や欧州では4本の電線で3相電力を伝送する3相4線方式が一般的ですが、日本やフィリピンなど一部の国?地域では3本の電線で3相電力を伝送する3相3線方式が一般的に使用されています。また、同じ方式でも米国では210V程度の電圧が多く使われる一方、欧州では400V前後の電圧が一般的に使用されるなど、国?地域によって様々な方式?電圧が使用されています。
※3 電源単体の仕様ではなく、ラックとしての仕様です。入力仕様に応じてパワーシェルフ内の結線を変更します。
※4 入力仕様により変動します。
※5 OU:オープンラックユニット。1OUは、48mm。日本国内で一般的に使用される1RU(ラックユニット)は、44.5mm。
※6 STS(Static Transfer Switch):無瞬断系統切替装置。
※ 記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
※ 掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
以上
本件に関するお问い合わせ先
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部 担当:山本
罢贰尝:03-6203-4100/贰-尘补颈濒:辫谤别蝉蝉蔼肠迟肠-驳.肠辞.箩辫
株式会社村田製作所
広報室 担当:吉川/竹田
TEL:075-955-6786 /E-mail: prsec_mmc@murata.com
NTTデータ先端技术株式会社
&苍产蝉辫;営业推进担当:斋藤/大西
TEL: 03-5843-6860
村田製作所はセラミックスをベースとした电子部品の開発?生産?販売を行っている世界的な総合电子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析?評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
详细はこちらのページをご覧ください。
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