株式会社村田製作所(本社:京都府长冈京市、代表取缔役会长兼社长:村田恒夫)は、农地の状态を可视化する土壌モニタリングシステムを活用したベトナム?メコンデルタ地域
*1での実証実験をベトナム国立カントー(Can Tho)大学と協力して行い、農業の塩害対策を推進しています。今回の取り組みは、 “Studies on sustainable soil uses
*2&谤诲辩耻辞;(以下、本プロジェクト)によるもので、日本政府とベトナム政府间での农业の塩害対策事业に関する翱顿础(政府开発援助)供与合意に基づくものです。
ベトナムのメコンデルタ地域は、温暖化による気候変动の影响により、乾季にはメコン川の流量减少や潮汐によって海水の遡上による塩害が発生しています。また塩害被害のほか、干ばつや雨季の洪水など、これまで以上に过酷な农业环境が続いています。同地域は国土の30%を占める农地で国内の食粮生产量の过半数を担っており、农产物に数十亿円~数百亿円规模の被害を与えることが深刻な问题となっています。
本プロジェクトは、メコンデルタ地域での農業?環境研究に深い知見を持つベトナム国立カントー(Can Tho)大学と当社が2017年から協力して取り組んでいます。当社が持つ电子部品?回路設計?ソフトウェア設計のノウハウを活用した小型センサユニットにより高精度に農地と水路の状態を計測し、独自のモニタリングツールを組み合わせ、その状態の可視化?解析を行い、水田や果樹園などへの塩害の予防、農地と水路環境の塩?硫酸汚染の改善、肥料、農作物、灌漑システムとを統合的に管理する仕組みを構築することで、メコンデルタ地域における農業へのIT技術の導入に貢献します。
2.土壌モニタリングシステムの特长
ワイヤレス送受信システムは、ゲートウェイ、ルーターおよび复数のセンサノードから构成されます。センサノード1台あたり、トランスミッタ*31台とセンサユニット3台となり、土壌、圃场水质および水路水质の状态を计测し、そのセンシングデータはクラウド上に蓄积されます。
主な特长は、以下の通りです。
- 约13㎝の小型センサユニットに2种类の电気伝导度*4、温度、水分率を测る3つのセンサを内蔵
- 独自形状のセンサ素子と独自开発のアルゴリズムを内蔵したセンサにより状态を高精度に分析
- 単叁乾电池3本で1年以上の稼働が可能
- 防尘?防水性能滨笔68*5および防錆の信頼性を実现し、厳しい环境下での长期使用が可能
3.今后の展望
本プロジェクトは、东日本大震灾の津波被害农地での塩分状态モニタリングによる农地修復で培ったノウハウを活かし、2017年から3カ年の计画でスタートしました。当初より本製品を导入しているソクチャン省、カマウ省のほか、2018年10月からはベンチェ省、キエンザン省内を加えた4ヵ所に导入しています。
当社は、今后も多くの研究机関との共同研究を通じ、独自のセンシング技术とワイヤレス技术を用いて、世界的な厂顿骋蝉
*6の実现に取り组んでいきます。
4.メコンデルタ地域での设置の様子

センサユニットと通信を行うトランスミッタ(ベトナム ベンチェ省にて)
*1
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カンボジア东南部をふくめたメコン川下流の叁角州 |
*2
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ベトナム?メコンデルタ地域において、硫酸、塩に汚染された土壌での肥沃性改善と、汚染を防止する取り组み。また、気候変动に适応し持続可能な农业を実现させ、収益の向上を図る。
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*3
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电気信号を电波に乗せて送る送信机
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物质中の电気伝导のしやすさを表す
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电気机械器具の外郭における保护等级で最高レベルの防尘?防水性能
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*6 |
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Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)2015年9月の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標
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村田製作所はセラミックスをベースとした电子部品の開発?生産?販売を行っている世界的な総合电子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析?評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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