実際のインダクタのインダクタンス値は、1.0nH、1.1nH、1,2nHという不連続な値となります。マッチングを行う際、微調整のために細かな定数ステップが必要となることがあります。また、インダクタンス値の偏差 (ばらつき) がマッチングのばらつきとなるため、必要特性を満たすためには狭偏差のインダクタが必要となることがあります。弊社のインダクタでは、細かな定数ステップや狭偏差の対応については、フィルムタイプのLQPシリーズが最適です。
以上より、SAWフィルタの整合回路のRFインダクタは、Q特性?偏差?サイズ、そしてコストなどを比較検討し、选択する必要があります。実装スペースに余裕がある場合、高いQ値を有する巻线インダクタのLQW15/LQW04が最適です。一方で実装スペースに制約が生じる場合は、小型0603????において高いQ値を有するLQP03HQ/LQP03TN_02が最適になります。